「条件付き心臓植込みデバイス患者のMRI検査」について

 心臓植込みデバイス患者(ペースメーカ、植込み型除細動器、両心室ペーシング、植込み型心電計(ILR)、など)のMRI検査は、従来禁忌であり施行できませんでした。しかし2012年以降、国内でも条件付きMRI対応心臓植込みデバイスが保険償還されたことを受け、これらの患者さま(MRIカードを有する方のみが対象です)においては、3学会(日本医学放射線学会・日本磁気共鳴医学会・日本不整脈心電学会)合同ステートメントに基づく施設基準と実施条件を満たした医療機関において、MRI検査を行うことが可能となっており、またこれら施設要件を満たす施設でのMRI検査は安全になされております。
 2024年6月より、当院はこの3学会合同ステートメントの施設基準・実施条件を満たし認定されました。MRIカードを有する心臓デバイス患者のMRI検査においては、当院循環器内科で心臓デバイス手帳(ペースメーカ手帳、など)とMRIカードを保有していることが循環器専門医により確認され、MRI検査の適合条件に合致するか否かを判断した上で、MRI検査を行うことが可能になりました。
 鞍手・直方地区においては、心臓デバイス患者のMRI検査が施行できる唯一の施設となります。該当患者のMRI検査を考慮される場合には、当院放射線科あるいは循環器内科をご紹介いただきますようお願いします。

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