尿路感染症や排尿障害、尿路結石などの泌尿器科一般疾患および泌尿器科腫瘍について診断・加療を行い、泌尿器科常勤医が必要に応じて入院対応もいたします。
血尿や膀胱腫瘍が疑われる場合は、男性は痛みの少ない軟性膀胱鏡での検査を行うようにしています。膀胱腫瘍に対しての内視鏡手術、尿路結石に対するレーザー治療、前立腺肥大症に対する水蒸気による最新の手術も行えるようになっております。前立腺がんは診断に必要な針生検を当院で行い、手術・放射線治療・ホルモン治療などを提案して産業医科大学病院をはじめとした関連施設への紹介も行います。まだ院内の血液透析患者や導入例に限られておりますが、透析シャント手術やシャント血管拡張(PTA)も行っております。
WAVE治療
前立腺肥大症の経尿道的水蒸気治療
上記画像をクリックすると、パンフレットをご覧いただけます。
これまで手術をあきらめていた方にも体への負担の少ない、水蒸気による前立腺肥大症手術です。北九州および筑豊地区では初めての治療になります。
2024年5月に開始以降1年間で50例以上の患者さんにこの治療を行い、福岡県で最も多い症例数でした。80歳以上の患者さんも多く、95歳の方もおられましたが安全に施行できております。排尿ができないため膀胱にカテーテル(管)を留置されておられた患者さんでも80%の患者さんで術後に排尿が可能となりカテーテル留置から解放されました。排尿で困っている、内服薬で改善がない、または内服薬を減らしたいなどのご希望がある方は一度ご相談ください。
高齢もしくは認知機能障害、全身状態や手術侵襲を考慮し、従来の手術療法(TURP、HoLEP、PVPなど)が困難な症例が主な対象となります。